トゥシビーと招かれる感覚

写真は既に投稿したのだが、久高島に行った。前々から行こうと計画していたわけでもなく、偶然出会った人から島の存在を聞き、急遽行こうと思ったのだ。島に上陸した日は24歳の誕生日であった。後で知ったのだが、沖縄の御願の中にトゥシビーというものがあ…

3月、振り返るように陽の近くへ

今年も3月がやってきましたね。ブログなんて書いている場合ではないんですけど、思想は自然にブログへ向かってしまって。去年はブログを書かないでおこうとして、過去記事を再掲した記憶があります。昨年の3月末は初めて博多の方へ旅行に行って、その後名…

移動し続ける星

季節が冬に移り変わった頃から、旅を続けている。決まった用件をこなしながら、空いた時間は突発的に移動している。それ以外の時間は大半派遣労働をしていて、せっかく都町に引っ越したのに実感が湧かない。家に帰ると、生活必需品が置かれた倉庫のような部…

冬支度と移住

生活がある程度落ち着いて1週間が経った。今日ようやく未整理の段ボール箱を開け、荷物の確認作業を終えた。11月から新しい街で暮らすはずだったのに、南に向かったり東に向かったり、家庭のことをしていたらあっという間に月日が経ってしまった。南に向かっ…

記憶を巡る物語

何の接点もない物語の筈だった、でもいつの間にか強い繋がりが生まれているような気がした。思い違いかもしれない、でも信じたいと願った。それもようやく旅路を終えて。結末を見るのはひとりきりで。残された足取りを追うように、ある街に向かった。 坂を登…

西に向かって

所属を失うというのはいつになっても慣れないもので。しかし追い出されたわけでもないし、組織が解体されたわけでもない。文句を言ってる場合ではないのだけれども、やはり慣れないものだ。人生は選択の連続と言ったのは誰だったか。 ある人が巻き起こした問…

天上を目指す

大切な物語が風に攫われてしまうのかもしれない……、自身の言語は風に攫われてしまうことを願っていたというのに。つい魔法を信じてしまう、祈ることが趣味と思われるくらいには。祈りは届かなくてもよい、祈ることによって保身してるだけだ。そうでもしてな…

再掲 2020.7 まとまりのない分文

・過去の記憶 自分が、自分の身体について話をするとき「痛み」ということと切っても切り離せない関係だなと思っています。 自分は、皮膚が外界と自己を切り分ける境界だと思っています。 怪我をした時、それは擦り傷とか切り傷だったとしましょう。自分はそ…

再掲 読書メモ 2021.4.

・あさのあつこ 「no.6 #1〜9 beyond」 10年程前に読んだことがあったが、ほぼストーリーを覚えていなかったし、最終巻まで読んだか記憶が曖昧だったので読んだ。知らない間にアニメ化もされていた。 当時、単行本で読んだが、今回は文庫版で読んだ。ずいぶ…

再掲 2021.7.7 「七夕」

電子に少し言語を投げて。それは命運を決めるものだったり確認を求めるような内容が多い。投稿主は囲いの人から当たり障りのない言葉をかけられる。安易な同意、詳細を求める声、説教臭く持論を展開する人、よく出てくる意見だ。大体それを言う人たちは別に…

夏に送り出す

真面目に物事に向き合うことは疲れる。適度に不真面目を作り出し、距離を取る。本当にできないのか、やらないだけなのか境が見えなくなって。それくらいが丁度良いような感覚。 雨が続く日々、自然災害で大変なことになっている地方もあって。なんの力もない…

お腹が空いた人の話

---人間は祈ることと越境することが非常に好きな生き物だ お久しぶりです、鈴木夢眠です。皆様はいかがお過ごしでしょうか? 街は火急な騒ぎ、身分や思想の違いによる闘争、最悪なことにはなっておりますが……。一1人ができることはたかがしれている。で…

3月

旅に出た、目的は特にない。こんな時世に不急な活動、いや違う。この時期じゃないと意味を成さない。3月だからこそ、この旅に意味が出るというの。 なんとなく3月が苦手になってから何年経ったのだろうか、年度を生き延びてしまったというのにあまり変わら…

出航

賞味期限の切れた生クリームのような言葉は必要無くなった あれは夏のことだったか、頭は揃えたのに流せなかった語りが1つ。今更流したいとも思わないけれど、少し心残りだ。それならばこの大晦に別の語りを流そう。友のために。 僕はいつも街を眺めていた…

祭事と船舶

大変お久しぶりです。鈴木夢眠です。 せっかく自粛期間中にはてなブログproの2年契約をしたというのに、書くことが思いつかず放置されていました。Twitterでは浮上しておりましたが……。そもそも前回の記事も5月に更新されているといえども2〜3月に書いた内容…

>゜))))彡

個人的な話

休息地にて

・アトリエの休息 彼女は、彼の庭によく遊びに行った。彼女は他に行くあてもなかったし、何より変わらない風景の庭に退屈していた。彼の庭はアトリエになっていて、画材やら模型やら、スケッチに使う道具で散乱していた。 絵の具の混ざった匂い、デッサン模…

彼らはいつかは光り輝くだろうし、私はもう大丈夫だから

年度末、埋められたものがまた新しく切り替わるための準備期間。数字としては、年末年始というのも切り替わったといえるが、3月から4月になる方が今のことから別のものに移動している感じがする。年度末に考えることが多くなったのはいつ頃からだろうか。子…

彼は物陰から街を

とてもお久しぶりです。鈴木夢眠です。 3月末になりましたね。この時期は1年の中で一番特別だと思っていて、そろそろブログを書きたいと思ってはいました。ただ、きっかけを見出だせずに1年ほどブログを放置してしまったというところです。 マヤ暦の予言が本…

銀河の淵

安酒を呷って少しだけ夢を見た。 昔のことが入り乱れるのはいつものこと。そういうのに注視する必要はない。普段と違うところを探さないといけない。何がいつもの夢と違うのか。僕は海を泳ぐ。しばらくすると、意識がブラックアウトしていくのがよく分かる。…

春の日

時間を戻したい、そんなことをあんまり考えたことはないけれども、もし戻せてしまったら。そんな体験をしてしまった。 あの時あの場所に存在した感覚に、嫌な気持ちになることなく穏やかに戻っていった。 時間の変化で人は変わっていきます。変わることに安…

テキストボックス

少しだけ昔の話、私たちがまだ宇宙だった頃。誰かに捧げたかった言葉。 ふと、物語の断片を拾う。断片なんて言い方は好きではない。でも、それしかうまく言う方法はなかった。断片、まとまっていないもの。未分化のもの。私たちはそれらを拾っている。拾った…

おめでたい脳と断片

人それぞれの人生があるというけれども、それはそれでよく分からなかった。 先日、5年振りに遠目で様々な方に再会した。イメージと変わらない人や、すごく変わった方。話しかけていない人が大半なので、ガラッと変わった人には気づけていないのだろう。 彼の…

ある季節のこと

またあの子のことを思い出し、冬だなと思うけど、そんなことを思考しているうちは何も変わらなくて、僕は勝手に彼女の思想に対し、手紙を送ろうと思います 熱々のおでんを寒空の下で食べる。冬到来、ある帰り道を思い出す。あの時の木枯らしと同じみたいだ。…

あ、と発して「」

離人症なんですか、それとも感覚鈍麻ですか? 聞かれてもしゃきっと回答はできない。何か分からないものだから。よくあること、って思いこめばそれは無になってなかったことにならないのか。

ユメウツツ

半分以上うなされながら文字を書く。 熱中症みたいな感覚。とにかく暑すぎる、なんともいえない気だるさがある。 格好良くなれない、このままじゃ。鳥がうまく飛ばなかった、という騒ぎの話ではない。失敗している。 直視できない眩しい存在。どうしても明る…

歯医者に行った

お題「今日の出来事」 2年振りに歯医者へ行った。 最近、ある老人の歯医者に付き添ったのがきっかけだ。ある老人は歯は丈夫であり、唾液の出るほうであったため、定期的に検診に行けばなんら問題のない歯であったのだが、認知症を患ってからは、歯医者に行っ…

底に沈めて見えないほどの

いつも通り集会所に行くと、心地よいキーボードの操作音が聞こえる。部屋の管理人の音だ。管理人は何を仕事にしているかはよく知らないけど、事務職をしつつ、悪い社会と戦っていると噂では聞く。私はそんな管理人を尊敬している。 集会所には、本棚に詰め込…

ごとーさんのこと

ある活動家に恋をしました。 彼は一回り、いや二回りも離れていた大きな存在でした。ぼんやりしているところもあったけど、どこかに納得させる大きい背中がいつも私の前にはあったのです。 彼は寡黙な人でした。おそらくですが、彼は見かけより小さい存在で…

最近購入したもの

最近、レトロゲームに興味を持ち始めました。最近ということでもないのですが、いろいろなものをコツコツ買い集めています。今のところ使える状態の機体は、wiiとps、ps2、DS lite、3DSくらいしかないのですが、今後なんとかしていきたいところです。 それ…