遠い記憶の中、彼方で。
 
「神」
お父様は、僕に文學の才能をお与えにならなかった
お父様は、僕に藝術の才能をお与えにならなかった
お父様は、僕に何の能力もお与えにならなかった
ただ、存在するだけを望んでいたのでしょうか
しかし、僕は、藝術と文学の世界を創ることにした
僕にしか、創ることが出来ない、僕だけの世界 失ってしまったものを復元するために。
 
「神part2」
お父様は、こんな僕をどう思うのでしょうか。お前は、いらない子だとでも思うのでしょうか。僕はそれでも構いません。僕は、僕自身の理想に生きることにしたのです。
もちろん、僕には才能はありません。
僕自身のことも何も分かりません。
ただ、僕は人間であるということは分かるだけです。
だけど、いつの間にか、僕の心は、綺麗ではなくなっていたのです。
藝術と文学を始めたのは心を浄化するためです。
僕は、何も持っていなかった時代に戻りたい。純粋な僕になりたい。
 
「透明な僕」
お父様は、何故僕をお創りになったのでしょうか。ただの、egoismなのでしょうか。お父様に創られなかったら、僕は透明のままでいられたのに。