「冬に出会った人」

昔の話。冬にあったこと。

当時、私は慢性的に寂しさを感じていた。そのため、Twitterで出会い厨のような活動をしていた。知らない人をフォローし、無駄に絡むという。その中で、とても意気投合する人物がいた。その人物は男性で、私より少し年上であった。彼は、あまり自分のことを語らなかったが、不思議なオーラを纏い、ほっておけない人であった。彼も、私と同じく寂しい人間であった。

闇に堕ちていくのは簡単なことであった。

彼と私は、お互いを求め合うように、毎日のように通話をした。話はあまり噛み合わなかったが、楽しかった。実は、彼にはネットで知り合った彼女がいたようだが、そんなことは気にせず、毎日のように会話をした。通話は、お互いの感情のはけ口になっていて、性欲というものも処理していった。

非日常という名の、日常はとても楽しかったが、毎日通話をし続ける生活というのは、私にとって無理があった。しだいに、通話の回数は数日に1回となり、メールの返信ペースも遅くなっていった。彼は、毎日のように会話をしたい人物であったので、そのことをあまりよくは思っていなかった。しかし、私は現実生活が忙しく、彼に構う時間はしだいに減っていった。
私は彼のことを愛していて、いつか、一緒に住みたいとまで思っていたのだけども。

しかし、ある時、私に破壊衝動が起こった。関係を壊してみたくなったのだ。どうせ、この関係は壊れないだろうという自信があった。だから、彼を試してみた。大切なものに傷をつけたらどうなるのかなって。

私は、彼にこんなようなメッセージを送った。「私達は、自分の欲求を満たすために、お互いを求めあっているのではないか」「私は壊れたアクセサリーのようなもの。そんなものを誰が欲しがるかい」(私は当時、自分に女としての値打ちがあるとでも思っていたのだろうか。もしあったとしても、価値の安売りですね) 彼は、このメッセージに激怒した。本当のことを言いすぎたのだろう。関係は壊れてしまった。音信不通となってしまった。
関係が壊れてしまったのは、自分せいであるのに、私は散々に泣いた。目の奥が痛くなるまで泣いた。
喧嘩をした次の日は学校だった。その日は休み明けの確認テストであったが、結果はぼろぼろであった。

私が悪くて、彼は何の罪もなく、私の言動に巻き込まれた。あぁ、それは罪だ。

それなのに、私はしばらくの間、男性不信になっていた。元は、異性愛者でもないのに、何をしているのだろう。男性など、どうでもいいやと思っていたのだ。

しばしの時が経ち、季節が一周回りそうだが、後悔に尽きない話だ。

人とお付き合いするのが、怖い。依存する位なら、一生、独り身でいいや。