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「クリスマス red」

雑記
記憶の彼方にあった、赤いクリスマス。この人物は、今はどうしているのだろうか……。

ある女の子がいた。現実が満たされていなく、いつも空想の世界へ逃げ込んでいた。その空想の世界では、いつでも彼女はお姫様だった。皆に愛され、可愛がられていた。しかし、現実は違った。人々に虐げられ惨めな生活を送っていた。

彼女は、空想の世界に入るために、いつも自分を傷付けていた。彼女曰く、傷を創ると空想の世界の住人となれるのだ。傷を1つ創る度に、現実から少しだけ逃れることができた。
彼女は体を傷付けて、日常を耐えていた。

ある程度の時間が経った。彼女は、全身傷だらけになっていた。誰も彼女に構わなくなった。虐げられてでも、構われた方がマシだったのだろうか。分からない。辛いのかどうかも分からなくなっていった。

感覚が、死んでしばらく経った。冬になったのか。今日は、クリスマスだったのか。神は私を救ってはくれなかったね。世界の皆が、幸せな日に私はこの世を去ろう。最後の空想をして。

彼女は、今までにないくらいの傷を創った。大きな、切創。どくどくと、大量の血は流れた。赤い世界。

彼女から、感情が消えた。世界は何も変わらなかった。彼女は死にはしなかったが、無気力に日々を空費している。