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1日1本小論文 6日目(rewrite)

小論文

第1回テーマ「子どもの貧困」をもう一度書き直しました。

文字数 約2200字

 

 

近年、日本では先進諸国に比べ、突出して、子どもの貧困率が上がっているという。

それはどうしてなのだろうか?

そもそも貧困とは何か。まず、絶対的貧困と、相対的貧困の2つに分けて考える必要性がある。まず、絶対的貧困というのは、必要最低限の生活水準を維持できない状況にあることを指す。明日食べるものもない、飢餓的な状況をイメージしていただくと分かりやすいと思う。それに対して、相対的貧困というのは、所得の中央値の半分を下回っている世帯のことを指す。つまり、命の危険性はないのだが、文化的な生活や、子どもの教育にかけるお金が少なく、困ってしまうという状況をイメージしていただきたい。日本という国において、絶対的貧困に陥ることはまず考えにくい。つまり、ここで議論しなければならないことは、相対的貧困についてだ。


日本で子どもがいる現役世代の相対的貧困率は、全体的で、15.1%である。これは、約6人に1人こ子どもが貧困であるということを示す。ここで特に問題になるのは、1人親世帯の貧困率だ。1人親世帯の貧困率は、54.6%と、非常に高い。特に、母親1人の世帯は、相当に多い。これは、先進諸国に比べて最悪の水準である。

だからといって、日本の1人親世帯の親が働いていない訳ではない。多くの家庭の親は、真面目に働いているのにも関わらず、貧困な状態に陥っているのだ。諸外国では、親がまともに働けば、貧困である割合は減るのにも関わらず。

なぜ、日本では子どもの貧困が増えているのだろうか? それには主に3つの要因が考えられる。

1つめは、雇用の変化だ。非正規雇用の職が増えたことや、長時間労働の問題が挙げられる。また、ブラック企業という問題もある。非正規雇用に関しては、家庭の事情で非正規雇用になっている人もいるので、一概には言うことは難しい。しかしながら、正規社員になりたいと願っていても、非正規雇用から、正規雇用になれない人もいる。非正規雇用だと、何が問題なのか。それは、賃金が上がりにくいことだ。正規雇用であれば、勤続年数や、仕事ぶりによって昇給がありうるが、非正規雇用で、それはまずない。そのため、生涯収入に大きな差が生じるのだ。また、男女の賃金格差の問題もある。昔に比べれば解消されたのかもしれないが、未だに、完全に平等とは言い切れない。1人親世代、特に母親1人の子育て世代の貧困率が深刻だと書いたが、やはりこの影響もあるだろう。

2つめは教育費の増加だ。そもそも、人並みの教育を子どもに受けさせようとすると、以前に比べお金がかかるようになった。また、大学等の授業料も上がっているのが現状だ。

3つ目は、家族形態の変化だと考える。核家族化が、進み、2世帯で住むことも少なくなった。そのため、子どもの面倒を見てもらいたいときに、頼る人がおらず、困ってしまう状況があるのではないのだろうか。

 

格差の大きくなった、現代日本。格差が大きい社会は、なぜよくないのだろうか。格差が大きすぎると、社会全体が不安になる傾向がある。しかし、富裕層になりきってしまえば、関係のない話である可能性もある。格差なんて、自己責任なんだ。そう言ってしまうことも可能ではある。だから、格差の大きい社会を考えるとき、人としての「正義」を持ち込む必要性があるのではないのだろうか。だから、努力していない人は助けない。だけど、努力しても、報われない人には、手を差し伸べるみたいな。しかし、子どもには、親の責任を背負う必要性はない。親は、自分の行動を省みるのか、省みないのかは分からないけど、それに子どもを巻き込む必要性はないのだ。たまたま、その家に生まれたに過ぎないのだから。そのため、子どもの貧困は深刻な問題だと捉えるべきだ。


子どもの貧困問題について、それを改善するにはどうすればよいのだろうか。まずは、現状に困っている人の支援が考えられる。大きな支援ではなく、小さな支援から始める必要があるだろう。貧困な状況にある人は、周囲から孤立しやすい傾向がある。それは、人付き合いにはお金がかかる可能性が高いからだ。孤立を防ぐにはどうすればいいのか。まずは、放課後に、誰でも無料で使うことのできる憩いの場を作るのが良いだろう。そうすれば、学校と家庭以外の居場所創りができるかもしれない。

次に、大きな支援だ。国家レベルな動きになるだろう。雇用形態の見直しや、公教育に対して、金銭的な補助などだ。小中学校では、教科書は無償で配布されるが、学用品が無償で配布される訳ではない。例えば、絵の具セットや、習字道具、リコーダーなど。それの家計への負担は、貧困世帯にとっては厳しい。そのため、一部の道具は、学校で共同で使用するようにすればいいのではないのだろうか? そうすれば、ものを大切にするという、感覚も同時に育てられ、とてもよいと思うのだが。


子どもの貧困問題を解決するには、まずは小さな支援から始めることが必要だと考える。また、貧困家庭で育った子どもは、他の世帯に比べ、低学歴になる可能性が高い。世の中は学歴が全てだとは言わないが、勉強がしたいのに、お金の都合で諦めてしまう人も中にはいるだろう。そういう人たちの受け皿を用意する必要もあるのではないだろうか。

子どもの貧困支援で大切なのは、親の問題と子どもの問題を分けて考えることだ。親には、親の解決しなければならない問題があるし、子どもにも解決しなければならない問題がある。子どもの問題は社会の縮図となっているのだ。