別に一つのことを記述しているわけではない。最近の話でもない。どこかで起こりうる話であった。いつのことと聞かれても明確さはない。いつのことでもない。どこでも起こりうるがゆえに。
人間はコミュニケーションを取っていた。伝達したいと考えていることには齟齬があった。感情をやり取りしたいのか、それとも思考をやり取りしたいのか。人間はわざわざ確認を取らずに会話を進めていた。
人間の気持ちを一番軽くする方法は何なのだろうか。思考のやり取りによって自己理解を深めるのがよいだろうか? それとも共感による救いか。
そんなことは誰かが答えを出すことではない。考えるしかない。どちらが求められているかと。
人間は誤認する。
甘えというものがあまり好きではない。別に存在を否定しているわけではないが。その前に思考することはできなかったのかと。といっても、わからないから甘えるだけであり、それを否定することはできない。否定することはできないというループにはまる。
電子の海にわざわざ言葉を流す意味はあるのか。結局、甘えでしかないではないか。ばかばかしい。