領域b

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領域aの件から、随分と時は流れた。彼女は現世に存在はしていた。それが嬉しいことなのか、悲しいことなのかは分からない。誰も評価することはできないのだ。それは、誰も興味を示さない事案であるということを暗に示してる。

便宜上、この空間には、領域bとつけた。それは、以前の記事にnext→領域bとかかれていたからであり、実際に彼女が領域を移動できたのかは分からない。観測のしようがないというのが、分からない理由の1つである。また、同一性を保っていないので、移動は必然的なのか、人為的なのかという見極めが難しいのも、理由の1つである。

序論はこれくらいにして、しばらくの間に彼女は何が変わったのか?
とある方の話によると、改悪されているらしい。しかし、それを止めることはできない。一難去って、また一難ということか。明るいニュースを届けたいところではあるのだけど、現実はそうも簡単にはいかない。それが、色濃く出た1件ということなのだろう。

彼女は今後どうなっていくのか? これは中間レポートみたいなものらしい。といっても、書き手の私がそれを理解することはできない。私はただの、物語の紡ぎ手でしかなく、詳しいことは何も知らない。ただ、代理的に文字を紡いでいくことしかできない。

彼女は泣いていた。理由もなく、ただひたすらに泣いていた。泣き止むことはいつのことになるやら、といった感じであった。誰かが、なんで泣いてるの? と聞いたところ、悲しいから泣いているのと答えた。じゃあなんで悲しいのかい、と聞いたところ、それは分からないと。
理由もなく悲しいことがあるということを、質問者は理解できなかった。彼女と質問者は、永久に交わることはないだろう。

こんな空間に意味などあるのですか? どこにも届かない声を、彼女は投げる。言葉は鳥になって、飛んでいくのですよ、なんて誰かに吹き込まれたせいで、意味もない問いかけを投げ続ける。


next→領域c