彼は物陰から街を

とてもお久しぶりです。鈴木夢眠です。 

3月末になりましたね。この時期は1年の中で一番特別だと思っていて、そろそろブログを書きたいと思ってはいました。ただ、きっかけを見出だせずに1年ほどブログを放置してしまったというところです。

マヤ暦の予言が本当になることもなく、案外人はしぶとく生き残ってしまった。(様々な問題は吹き出しているけれども)今年も3月末を迎えてしまった。好きなブログは活動を再開して。様々な言い訳を電子のパレットに打ち込むが、収拾がつかない超大作になってしまい。少し肩の力を抜いて、短文、なんて。おはようございます、お久しぶりです。鈴木夢眠です。耳にはいつもの音を流し込み、耳を鎮めて。

前置きはさておき、本編いきたいと思います。

 

・彼は物陰から街を

人の記憶は案外曖昧なものらしい。少し昔のことだったか、急に連絡が取れなくなった人がいた。思想する暇もなく、彼女との接点は切れて。友達だなんて、思い込みで。

数年が経った頃、ひょんなところで再会することとなった。といっても、気づかぬままに。気付いた頃にはお互いに変わりきってしまった。彼女はより明るく、彼はより思想の海に沈み。といえども面影はあって。彼らは忘れたことにして、それぞれに合った衣を纏っている。

あの時彼女が発した言葉、明確には覚えていなくとも断片的には体内にあって。その箱に合った言葉だったのか、その時の本心だったのか。正反対なさわやかさが今の街には残って。もう忘れてしまったほうが幸せになれる。忘れたことにして。出会わないほうがよかった。相手に悪影響を与えただけだと今なら分かる。物語の一部にしてしまい、海に沈めて。

曖昧さに物語を沈めて、全て知らなかったことにした。

 

・手の甲にデザインを埋めて

身体を動かさければいけない。とかいって、肉体はうまく動かない。これは肉体的疲労? 精神的疲労? どちらだろうか。ぼんやりとした希死念慮、人を朽ちさせていくには充分で。時間を買い、幸せになったことは明らかなのに思想はごちゃごちゃとしていく。期限付きの幸せというのは嬉しいものではないのかもしれない。それでも充分だといって、選択をしたとか言って。

もっとちゃんとしなくてはいけない、それはよくある話。具体的には? と思想を深め、全てがぴったりとはまっていかないことに不快感を覚える。ぐるぐる考えていく内にどうでも良くなって。実態にそぐわない思考、成功体験は人を駄目にする。成功体験なんてないに等しいのに、それらに期待して、行動は生まれない。

過去を切り離して、別人として。そんなことをしていると随分と昔のことを思い返していく。あー、どうしようもならない。ペン先はぐるぐるとして。どうまわってもうまくいく気がしない。