沈めて戻れないくらいどうか走って

今週のお題「星に願いを」

 

普段は小説もどき謎エッセイ(ポエム)みたいな、まあ痛い記事を書いているのですが、たまにはお題にも触れていきたいと思います。軽いノリで読んでいただけたらなぁと。

 

公式的には「七夕」のことを書いてほしいという意図でお題を出したんでしょうが、「星に願いを」という単語を聞いて真っ先に思ったのが、同名のCoccoの曲でした。Coccoは好きな曲が多すぎて、どの曲が好きとか選べないくらい全体的に聞いているんですが、今回は「星に願いを」について触れていきたいと思います。

 

どの曲が好きか選べないなんて言う話を先ほどしましたが、結構好きなほうの曲ではあると思います。ヒトカラなら確実に選ぶでしょう。曲終盤に、

 わたしは

置き去りにされていくのだから

沈めて戻れないくらいどうか走って

 という歌詞があるんですが、その部分がすごく好きで、今回タイトルにも使わせていただきました。実際にあった事案と重ねるとなんとも言えない気持ちになるのです。まあ、理解なんてしてないんでしょうが。彼女の曲は難解なものが多いです。(抽象表現が多いですし)

 

(歌詞の考察)

「わたし」と「血飲み子ちゃん」と「あなた」がいて「わたし」は「血飲み子ちゃん」を弱いととらえているんだろうなって思います。ただ、弱いととらえていても否定しているわけではなく、ある意味では賢い存在だと思っているような気もします。「あなた」がどういう人物かがわからないですが、火を焚きつけるのが好きな感じの人なんだろうかと考えました。「わたし」のまわりには「わたし」を搾取しようとする「血飲み子ちゃん」と「あなた」がいて、「血飲み子ちゃん」については、ばかばかしいと感じることができているけれども、「あなた」については好きで好きでたまらないんだろうなあって感じがあります。

星に願って叶わなかった「わたし」の話ではあるけど、願うことを否定しているわけではないような。全ての願いが消えてしまえばいいっていう願いがあって、燃え続けてる感じです。全てが消えると暗闇になり、それで終わりだと。でも、もし「あなた」と関われるならそれに越したことはないって感じ。

 

考察を書くのって難しいですね。途中で何を書いてるのかわからなくなりつつありました。難しかったです。気が乗ったら他の曲も書いてみたいなぁと思います。

 

ooの願いは果たして叶うんでしょうか

 

Cocco - 星に願いを 【VIDEO CLIP SHORT】 - YouTube

領域の〆 forget-me-not

もし、また貴女に軍配が上がりそうというなら、存分にやればいい。

海は遠く、そのうちには干上がってしまう。傍観するだけ、っていうのは嫌だろう。私は動けず、死んでいくのをただただ感じてくしかない。

貴女は私と違って動けるのだから、海から抗って、飲み込まれず、新しい生息環境を探せばいい。私がこんなことを言わずとも、貴女は移動していくでしょう。

それなら、最後に1つわがままを。抗えないといっても、本当は貴女に言われたくなかった。誰よりも分かってなかった、全て投げていた、すでに海と同化していると思ってた。そんな愚かさを、認めてはくれまいか。言ったことを呪おうかとも思ったけど、それは違うような気がした。逃げ遅れてた、それだけのことだった。どうでもいいことを、感覚を覚えてくれたらな、それがわがままだけれども、強く願う。

歪んでる世界と物語だけど、今までそのままで、ようやく変わろうとしている。守りたかったものはお腹の中へ入っていってしまった。どうしようもなかった。貴女と利害が一致するなら、それでよいと思ってた。でも、違った。もうやり直せないの。

ー彼女は日陰者、不仕合せで、無茶苦茶にしてやりたい。

ー本当に望んでるの?

ー喧嘩できるって言ってたよ、

ーもう、今日でもいいんじゃない?

違うと主張しても、同一人物にしか見えない。領域世界でも変身することはできなかった。「責任を各自取りましょう」どこかのアナウンス。ポイント制にでもすればいいのに。楽園を守るために、取引をすれば良かった。そんな機会はもう残されてない。「頑張りましょう」気持ちの篭ってない応援。自己への厳しさも大切ですって、鞭を打つ。あの人が何かしてくれるなんて、そういう期待もできない。終わりの隙間。

主人公争いに負けた。あの人の取り柄はない、そして私も。どちらがなってもどうでも良かった。特定性は必要ない。創造主もいない、権限もない。

 

ー日陰者は日陰の中に、陽のための存在に。愛される脇役にすらなれない。

領域は壊れます、保てるだけの人材も、物語も失われてしまった。これ以上続かない。忘れないための〆の文を書く。そんな行為に意味を求めたい。よくあるパターンとして、「意味などない」って逃げる。壊すときくらいいいじゃないか、そんな些細な責任くらい持てばいい。誰も興味などない。

 

ー強姦されそうになる夢を見ました、相手は知らない人でした。逃げてはいたけど、どこかで襲われてもいいかもって思ってました。

変化を恐れるというのは、人生を信じていないからだと聞いたことがあります。本当にそうなんでしょうか? 信用するというのはどういうことなんでしょうか。彼女には分からないでしょう。彼女と手を取り合った文もこれ以上進むのは難しく、特定の誰かの文章になってしまった。誰でもない、複数の手ではなくなってしまった。こんなの領域じゃない、そのまま保っても違う。何も信じることなどしないが、私は領域を壊す。今度は意味を求め。

ー私を忘れないで

ーきっと忘れるだろう

眩暈

とても眩しかった。届かないと思っていた。永遠に息なんて続かないから、諦めてた。

いつの間にか近づいてた、眩いばかりの枠組。思わず目を背けた。1本だけ編み上がった線を見せてくれて、その魅力を伝える、ーー。抜けられない箱があった。良さはわかっても、それに縋れない。絶望なんてまだまだなどという。綺麗事を並べる。言葉に重さはないが、乗っていきたい感覚もあった。責任転嫁してしまえば、問題はない。少し物語は暗く、そういうものだという。歯向かえばいいとか甘い囁き。

言葉は軽くなんてなかった、軽く感じてただけ。重量級の選手の一撃くらいの重さはあったみたい。その重さをどこで纏ったかなんて聞きようがなく、重さだけをじわじわと味わう。ひりひりと痛む、顔面。誰にもぶたれたことなどなかったのに。感じないようにしてただけか、たまたま重さが決まったのか。

どうにでもなれと眩暈を起こす。誰のものでもなくしてしまえ、全て大きな物語、枠組みにしてしまえばいい。

柔軟性のあるゴムみたいなものなんだ、住み慣れたところに片足突っ込みながら出てこれば十分だって、綺麗な言葉で。綺麗すぎて、泥まみれな者には不似合いな気がして、乗り切れない。

泥を分解すれば、ちょっとした腹の足しにはなる。それでいいんだと思う。なれた手つきで泥を操作すればいい。泥は泥臭くなく、無味無臭な泥だし。

ただの言い訳、自然な泥を浴びたことはあったのか。**は思考を巻き込む。

自然な泥を浴びた、生々しくとても気持ち悪い。いつもの感覚戻すために、架空の泥を作る。どうにでもなれ、1つや2つ傷が増えようが変わらない。

自然に文字は増えてく。泥みたいに操作はできない。真っ直ぐに構えば、眩しくて壊れそうで、触っていけない。

彼女は眩しすぎる、まだ神々しかった。届きそうな気はするが、伸ばせるだけの気力を、適当な物語を。そんなことがあっても口癖は変わらない。また会えたらいいのになぁって。ずっと埋まらない、だけど今は違うかもしれない。

 

ある日、わたしたちの星は落ち神は消えた。

誰の選択でもない、意図もない、ただ相対的に落ちただけだ。

わたしたちは星を助けなかった。今まで通りの生活、なんてできるわけないのだけど、それはなかったことにしたくて、見ないふりをした。

星に対して愛とかなかったのかって、好きだったら、なんとかするんじゃないかって、そんな気力があったらいいねって話で。なにもかもできない。壊れてしまった星では。

星は助けを求める。だが、人々は無関心だ。気力を奪い取ってしまっていたのかもしれない。星として輝くためにまわりの力を奪っていた。明るいところに物資は集まり、影ができる。強い光の裏には強力な影ができて。そんなものかと星は思い、諦めて。降り注ぐ恒久の、

降り注ぐような明るさも無くなって、久しぶりに夢を見た。今までは眩しすぎてよく寝られなかった。夢といっても楽しいことではなく、ただ、何もないところに歩いて行くだけの話であった。よくわからなかった。

明るさが愛とか言うなら、そんなものに呑まれたくないと思った。

星が近づき、私たちは遠のいて。眩しくない距離を探している。







焦げた匂い

ある日、わたしたちの星は落ち神は消えた。

誰の選択でもない、意図もない、ただ相対的に落ちただけだ。

わたしたちは星を助けなかった。今まで通りの生活、なんてできるわけないのだけど、それはなかったことにしたくて、見ないふりをした。

星に対して愛とかなかったのかって、好きだったら、なんとかするんじゃないかって、そんな気力があったらいいねって話で。なにもかもできない。壊れてしまった星では。

星は助けを求める。だが、人々は無関心だ。気力を奪い取ってしまっていたのかもしれない。星として輝くためにまわりの力を奪っていた。明るいところに物資は集まり、影ができる。強い光の裏には強力な影ができて。そんなものかと星は思い、諦めて。降り注ぐ恒久の、

降り注ぐような明るさも無くなって、久しぶりに夢を見た。今までは眩しすぎてよく寝られなかった。夢といっても楽しいことではなく、ただ、何もないところに歩いて行くだけの話であった。よくわからなかった。

明るさが愛とか言うなら、そんなものに呑まれたくないと思った。

星が近づき、私たちは遠のいて。眩しくない距離を探している。







多面体みたいな食事

電子の海の集合体。

境界は薄れてく。我々は賢いのだ。

個々の間などなく、同化していく。我々に間などいらない。時間の無駄だ。

 

それでよかったのだろうか?

 

器を広げる。意見を流し込む。お皿を洗う、抗菌を施す。

ピテカントロプスになりたい、退化すればもう一度進化することができる。こんなの息苦しいだけだ。泥は泥のままでよかった。

泥から泥を売るの。それの繰り返しでしかなかったの。

綺麗な言葉なんていらない、それに隠れた物語達はどうなるの?

 

でも、綺麗なご飯を食べてみたいと思った。クラフトペーパーの作り物ではなく、泥団子でもなく、多面体のご飯を食べてみたいと思った。今更遅いのかしら。

そんなことはないって言われるような抗菌剤が存在したらいいのに。他力本願で、物語の傾向は変わらず、沈んでいき、いつもがあって。羽をもぎってパンを得るみたいな。それしかなかった。良き生活のためには。最適化はされてないことはわかりきってる。こちらの資本がいつ切れるかの戦い、それを休める場はない。

 

今なら電子の海の無力さが分かるかしら。ゴミミタイナ部位シカ見テナイダケジャナイカ。海はいつもと変わらない。多少の塩味。

 

お腹空いたな、




没を没に、祈りを呪いに

彼女はに似ている。どことなく儚い感じがして、退廃的な美しさを持っている。

彼女と時折会話をするが、どこか夢みたいで本当のことをやりとりしている感じがしない。確かに、会ったことはあるとはいえ、数年お会いしてはいないし、そういうのが原因かと思ったが、どうやらそれだけではないらしい。その人から「生」を感じられないのだ。いや、別にその人は実在する人物であることは分かっている。

嫉妬、怨恨、恨み辛みは、長く続けるのは難しいのだろうか? 人はルサンチマンに逃げているだけではないか? 私は彼女を憎悪する。

そんなこと考えてもどうでもいいのです。私たちにとって重要なものは何を決めなければいけない。時間がないのはわかりきったこと。

道理は通っています。私たちにとっては。不条理なんていうのでしょうか。観測者にとっては。

 

人間の記憶を覗き見するのは、面白い。彼女は、今も生きている。その時間は余生だと思っているのかもしれない。彼女は本当に中学生の間に、死ぬ予定だったのであろう。
彼女は、虚無の世界、つまり心の闇に1度落ちた。それを、罪と感じていたのであろう。

遺書を携える。終わってしまう朽ちた言葉を紙に書き写して。
彼女は課題を乗り越えてきたかもしれない。そんなこと知るわけないけど。

 

白骨した頭部を持ち歩く。彼女との繋がりはこれしか残っていない。

彼女は朽ちた。きれいというのを追いかけても、理想通りの作品はできあがらない。彼女は作品ではない。思い出でしかない。そんなの意味ない。壊せばいい。壊さないのはそれのほうが面白いから。意味もなく頭部を持ち歩くのって最高に意味が分からなくて面白い。

 

祈りは呪いに変えられる。私は呪いに、私たちも呪いに。彼女は祈りに。

踊れ

才能に限界を感じた。
同じハンデを持っていながらも、じゃじゃ馬をならしていくように軽々と超えていく。まあ、軽々となんていうことはなく、努力の結果であることは知っているけど。彼は天性を持っているわけではない。それは、ハンデを持っていたということでも明らかである。
だからといって彼はそれ以外においては努力家ではない。学問世界においても、日常生活においても、欲しいものを欲しいままに悠々に生きてている。いや、それは羨望の目線で見たから、なんていうことだけなのかもしれない。

価値観を転倒させれば、開放されることは分かっている。しかし、同じ土俵に立とうとすれば、明らかに劣っているのはわかりきった話だ。落ち着くのを取るか、芸術として爆破させるのを選ぶか。
いや、全部嘘。芸術として爆破できるならまだましだ。そんなもの既にないのだ。芸術性の欠片など元々存在しない。
価値観を転倒させようが、彼の意識は変わらない。凡人の悪あがきくらいにしか思っていない。ちょっと飼い猫と戯れているような感覚なんだ。飼い猫に噛まれるなんて夢にも思ってないし、噛まれたところで、どうでもいいとあしらわれるだけであろう。
才能などなく、ただ踊ることしかできない。
彼は美しく舞う。
比較して、美しくない舞。生き様を晒す。
舞うしかない。引き返せないところまで来たということだ。